こんにちは。ぶーあんです。
2017年2月1日に、一条工務店のフィリピンの工場が火災になった、という報道があり、
その対応策が整いつつあるようです。
ぶーあんにも連絡がありました。
なお、ぶーあんの家は
「i-smart II」と「さらぽか」仕様の予定でした。
3月に間取り決定、7−8月頃に工事着工し、10月頃に完成の予定でした。
今回、影響が大きいと思われる事態なので、
少し急いで記事をアップすることにしました。
ほぼ字ばかりの記事であり、少し見にくいかもしれません・・・
フィリピン工場の火事による影響とは?
一条工務店は、フィリピンに、建築素材を作っている工場があります。
2017年2月1日に、フィリピンの工場で火事が起こり、
EPSとウレタンフォームのラインが稼働停止 になったようです。
EPSもウレタンフォームも、断熱材 です。
最近登場した、i-smart IIから、EPSがウレタンフォームに変更になりました。
ウレタンフォームの方が断熱性能は優れています。
優れた断熱性(業界最高水準のQ値)を得るには必須の断熱材が
稼働停止になった、ということは、
大変な事態 と思われます。
上棟への影響は?
そして、この影響で、上棟が遅れるようです。
ウレタンフォームの製造再開はめどがたたないようですが、
EPSは、2017年4月に製造再開予定とのことです。
ぶーあんの場合、2か月ほど上棟が遅れる可能性が高い、と言われました。
ウレタンフォームとEPSの違い
i-smart IIの看板である「ウレタンフォーム」は、熱伝導率0.020W/m・K とあります。
ウレタンフォームはEPSより優れています。
このあたりの詳しいデータは他のサイトのほうが詳しいですよね。
今回の仕様は、i-series ZERO (i-シリーズ ZERO)と
呼ばれるもののようです。
i-シリーズ ZEROは、
2015年の「House of the year in energy; ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」大賞受賞 しています。
従来のi-シリーズとi-シリーズ IIの中間の存在のようですね。
ウレタンフォームは、
一条工務店の場合、
壁もそうですが、床下にも採用されるもののようです。
ただ、
床下は、EPSを厚くすることで、
ウレタンフォーム相当の断熱性を確保できます。
(これはつまり、家の底にEPSを厚く敷くために全体が高くなるということです。
だから、北側斜線などがギリギリで設計されている家では
間取りの変更も考慮する必要が出てくるようです。
ぶーあんの家は、余裕があったので、間取りの変更は必要ありませんでした)
しかし、壁に関しては、
壁内のEPSを厚くし、ウレタンフォーム相当までもっていくのは、
さすがに不可能(壁を厚くできない)です。
壁にi-シリーズ IIに相当する断熱性の確保はできません。
i-シリーズ II | i series ZERO | 従来のi-シリーズ | |
---|---|---|---|
断熱材 | ウレタンフォーム | EPS | EPS |
窓のサッシ | トリプル | ダブル | ダブル |
そのため、一条工務店の計算では、
i-シリーズ IIのQ値 0.51を確保できず、0.62となり、
断熱性能は、若干低下するとのことです。
一条工務店から提案いただいた代替案とは?
一番気になるところですよね。
今回、ぶーあんの場合は、
・ウレタンフォーム再開を待つ場合、
→上棟枠を一度キャンセルすることになる
→上棟がいつになるかわからなくなる
(順番待ちで建てられない。一番最後に回されてしまう。)
・ウレタンフォームをEPSに変更を了承される場合
→坪単価を減額してくれる
→上棟枠はそのまま。
全体的に納期が遅れる(ぶーあんの場合約2か月)
・お詫びとしての高効率エアコン1台のサービス
→ZEH (Zero Energy House) 申請モデルで採用しているもの
などの提案をいただきました。
ぶーあんの個人的感想
ぶーあんは、今回の仕様変更を承諾しました。
ぶーあんが考えた根拠を以下に示しておきます。
火事は誰のせいでもないから
フィリピン工場の火事は、決して意図的に行われたものではありません。
天災や事故のようなものですよね。
ウレタンフォームが作れなくなったのは、誰のせいでもないわけで・・・
だから、仕方ないと思います。
もちろん、ウレタンフォームでなきゃダメだ、って方もおられるでしょう。
その場合、時期がいつになるかわからなくなることを了承された上なら
待つのはアリと思います。
ぶーあんだって、もちろん、
高性能なウレタンフォームの工事再開の目処がたっているなら、
その時期が待てる範囲内なら待ちますが、
今回は全く目処がたっていないようなので、EPS変更を了承しました。
結局、天秤にかけた、ということです。
「時期が未定だけれどウレタンフォームを待つ」か、
「EPSに変更して早く住む」か。
ぶーあんの家づくりの目的は、
「エコハウスに早く住んで、早く健康な生活を手に入れる」ことです。
「ウレタンフォームの家に住むこと」ではありません。
だから、了承しました。
もっとも、ぶーあんの家が、
極寒ではない、比較的あたたかい関西地方であるということも
理由の一つでしょうね。
窓が大事と思っているから
断熱性を保つには、断熱材が良いことも当然ですが、
ぶーあんの中では、「窓」こそ大事、と思っています。
今、住んでいる家もそうですが、
ぶーあんは、「寒くならない」「暑くならない」窓が欲しい です。
もしも、今回の火災の影響で、
「窓のサッシ」の生産ラインに影響を及ぼしていたなら・・・
トリプルサッシを提供できないと言われたら・・・
これは考えたでしょうね・・・
きっと、トリプルサッシを待つと思います。
ぶーあんの家は、窓をたくさんとる予定です。
しかも、開かない固定された窓です。
断熱性を考慮しているからです。
断熱材が入らない「窓」をたくさんとるので、
ウレタンフォームとEPSのわずかな断熱性能を得るために
ウレタンフォームを待つのは得策ではない
と考えました。
もしも、窓をあけたい、
窓を減らしたい、
と考えていたなら、ウレタンフォームを待っていたと思います。
長いおつきあいだから
ぶーあんの自分の仕事も、営業のようなものなので、
よく分かるのですが、
良好な関係を確保しておくことはとても大切なことだと思います。
だから、今回の仕様変更で、けんか腰になるのは
得策とは思いませんでした。
一条工務店側も予期せぬことだったはずですから。
ぶーあんが、一条工務店に決めた理由の一つは、
一条工務店の営業さんを好きになれたからです。
もしも、一条工務店の営業さんが嫌いなら・・・
一条工務店で家をたてることを選ばないほうが、
(会社側にとっても、施主さん側にとっても)お互いにいいと思います。
唯一心残りなのは・・・
最後に一つだけ。
お詫びとしてグレードアップしてくれるエアコンについて。
ぶーあんの場合、さらぽか仕様なので、
エアコンを使うことはあまり想定していないのですよね。
夏に少しエアコンをかけて快適を得られる、いわゆる「床暖房の一条工務店」ではないのが、
「さらぽか仕様」と思っています。
夏もエアコンなしで快適、が「さらぽか」と期待しています。
もっとも、一条工務店では、「さらぽか仕様」がまだ選べないオプションであり、
「さらぽか仕様」の家はあまり多くない、ということは理解しているのですが・・・
ですが・・・ですが・・・
「さらぽか仕様」の家の場合、
エアコンのグレードアップは、あまりメリットないのではないでしょうか?
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