みなさん、こんにちは。
一条工務店の全館空調「さらぽか」は、冬の全館床暖房だけでなく夏の全館冷房も行える魅力的なオプションの一つです。
でもまだ採用している家は少なくて、さらぽかの詳細があまり分からなくて不安な方も多いと思います。
例えば電気代について。
一般的な一条工務店では電気代は安くなると言われています。「さらぽかでは電気代が高くなるのではないだろうか」と心配されている方も多いのではないでしょうか。
私は、2017年末に、さらぽかを導入した一条工務店のアイスマートを建てました。2019年の1-6月期の我が家の電気代を振り返って、さらぽかの電気代がどうなのか、検証してみようと思います。
1.さらぽかの電気代は高くなかった
結論から言いますと、さらぽかの電気代は高くないと思います。
以前、2018年の電気代について紹介しました。2019年の1月から6月の電気代もほぼ2018年と同じパターンでした。
決して、電気代を節約しようと努力している生活を行っているわけではありません。全館空調もほぼ一年中入れています。それでは、実際の電気代がどのくらいなのか、詳しく見てみましょう。
1−1.2019年の1−6月の電気代を確認してみる
我が家の売電・買電は、関西電力と契約しています。これは我が家は太陽光パネルを搭載しているからです。太陽光の発電した電力の買い取りを関西電力にお願いしているので、売電・買電を一括して関西電力で契約しているわけです。
関西電力のホームページでは電気代の推移を確認することができます。早速2019年の1月から6月のデータを見てみましょう。
この図は2019年1月から6月の電気代の経過です。太い実線が2019年のもので、細い点線が2018年のものになります。2019年の電気代はほぼ2018年と同じパターンを示しているのがわかりますね。
2019年1月の電気代が16,000円になっています。その後、電気代は徐々に下がって、6月の電気代は約9,000円でした。この期間では、6月の電気代が一番安いです。
4月から5月にかけて床暖房をストップしましたが、すぐに床冷房を開始しているので、全館空調を止めた期間はほとんどありません。我が家は、全館空調のおかげで、家の中の温度は、ほぼ25度で維持されています。
年中空調を行い、快適な環境を作るための電気代が、これぐらいということです。
1−2.住んでいる地域で、平均の電気代と比べてみる
電気代は、日本の地域によって変わってきます。例えば北海道と沖縄では気温や天候が違うので、電気代も違って当然ですよね。
関西電力のホームページでは、同じ地域に住んでいる家の電気代と自分の家の電気代を比較することができます。次に、それを見てみることにします。
このデータを見る前提として、私は、家族構成や年齢、部屋の大きさなどを入力しています。5人暮らしで同じくらいの部屋数がある家同士の比較ということです。
このデータによると、我が家の電気代は同地域の家の電気代の平均より、やや少ないことがわかりました。
これって、すごいことだなと思いませんか。
一条工務店の家の快適さは皆さんご承知のことと思います。気密性や断熱性について(たとえば、C値やQ値について)は、ホームページでも紹介されていますし、営業の方のセールストークでもよく出てきますよね?
一条工務店で電気代が安くなるのは、「基本性能がいいから」というのは、間違いありません。そこに「さらぽか」がついていたとしても、ほとんど電気代はかかってなさそうです。基本性能が良いと、さらぽかが付いていたとしても、電気代があまりかからず、そのうえ快適な環境まで手に入れることができる、ということだと思うのです。
電気代の目安を教えてくれるサイトは、関西電力以外にもいくつかあります。たとえば次のサイトでも、地域や人数などを入力して、電気代の目安を知ることができます。
2.電気代を細かく調べて、分かること
月単位の電気代を紹介しましたが、詳しく中身を見てみます。1か月のうち、電気代の高い日と低い日の違いは、どこにあるのでしょうか。
2−1.電気代が高い日は、天気が悪い日だった
6月の電気代、すなわち、5月の電気の使用量を詳しく見てみます。1日単位の電気代も、関西電力のホームページで確認することができるのです。電気代が高い日を中心に前後10日ほどをピックアップしてみました。次の図を見てみてください。
5月28日の電気代が一番高いのが分かると思います。どうしてこの日が高いのでしょうか。左の縦軸にその日の使用電気量、右の縦軸にその日の温度、そして上にその日の天気が記録されています。
これを見ると、5月28日は決して暑い日ではないですよね。最高気温はむしろ前日の27日よりも低いです。
私が思うに、ポイントは天気ではないでしょうか。5月28日は雨でした。電気代に直結するのは気温ではなく天気ということでは?と思うのです。
2−2.電気代の契約プランが大切
1時間単位の電気代も、先ほどの関西電力のホームページで見ることができます。5月28日の電気代を時間単位で見てみましょう。
青い領域がナイトタイム(23-6時)。緑の領域がリビングタイム(7-9時、および、17-22時)。赤の領域がデイタイム(10-16時)です。
電気をよく使っているのは青い領域、すなわち深夜ですよね。深夜に、水を沸かしてお湯にして貯める設定にしています。また、食器洗い乾燥機や洗濯機も、この時間に動かしています。だから、使用電気量が多いのです。
緑色の時間帯(リビングタイム)も結構電気を使っています。夜、部屋の電気をつけないといけないし、家族みんなで、たとえばテレビを見て過ごすわけですから、使用量も増えて当然ですよね。
赤い時間帯(デイタイム)には、電気をほとんど使っていません。私は仕事で留守ですし、子どもも学校に行ってて、家でほとんど電気を使うことがないからです。
でも、このデイタイムの電気代こそが、電気代を高くする原因なんです。
先ほどの一日単位の電気代の経過をもう一度よく見てみてください。5月28日は、赤い色の電気代が多いのがわかりますか。他の日には、この赤い領域がほぼありません。1時間単位で見るとデイタイムの電気はほとんど使っていないのに、このデイタイムの電気代が、1日の電気代をすごく押し上げているんです。
5月28日は雨でした。太陽光パネルの発電がほぼ期待できません。この状況では、電気を関西電力から購入しているはずです。これが、さらぽかを動かしたり、冷蔵庫を動かしたり、と、最低使わないといけない電気代になっていると考えられます。
電気代を安くするためには、最も電気代の高いデイタイムの時間帯に電気を使わないことが大切です。我が家は太陽光パネルがあるために、電気の契約は「日中高く夜間安いプラン」になっています。そのため日中に電気を使ってしまうと、たとえ少ない使用量でも電気代がすごく高くなってしまうということなんです。契約する電気代のプランによって詳細は違うと思いますが、最も電気代がお得になるように電気を使う時間帯を考えることが必要なんです。
まとめ
いかがでしたか。
まとめてみます。
2.同地域の平均と比べても安い
3.太陽光パネルがあるか、晴れているか、によって大きく変わる
4.契約している電力会社とのプランをよく見直す
一条工務店の家は、気密性断熱性が高いので、基本性能は十分すぎるほどいいです。この条件下では、太陽光パネルの設置はとてもマッチしていると思っています。年中25度の快適な生活を得ることができて、かつ、電気代も安くするためには、太陽光パネルを載せることをお勧めします。
なお今回はテーマにしませんでしたが、太陽光パネルを設置していると、発電して得られる収入があります。電気代よりも多いです。実は、1か月単位で見ると、光熱費はゼロ円どころか、マイナスになります(毎月、電気を使っているのにお金が入ってくる)。
また、さらぽかでは温度だけでなく湿度もコントロールしてくれます。私は、さらぽかは、とても良いオプションの一つだと思っています。
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